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意欲の低下や無関心について~統合失調症とうつ病の違い~

ごきげんよう、ゆーひーです。

今回は久々(?)に病気そのものについて話題にしてみました。

当事者の方はよくご存知の通り、統合失調症の陰性症状では意欲・気力の低下や無関心といった症状が表れますよね?

私もそれは経験して分かっているつもりなのですが、一方で同じく精神疾患である「うつ病」における症状との違いが以前から気になっていました。

統合失調症の陰性症状もうつ病の症状も沈んだイメージを持たせる症状ではあるものの、具体的にどう違うのか。

さらに、うつ病でも意欲・気力の減退は当然起きるわけですが、統合失調症の陰性症状におけるそれとはどのような相違点があるのか。

以下ではその点を、自分の中での整理も兼ねてまとめてみました。

統合失調症の陰性症状の場合

初めに両疾患の(意欲の低下や無関心等の点に限った)概要に簡単に触れておきます。

まずは統合失調症の陰性症状についてです。

<意欲の減退>意欲や気力が低下する

自ら、何らかの目的をもった行動を始めたり、それを根気よく持続することができなくなります。学校の勉強や仕事など何事に対しても意欲や気力がわかず、周りのことに興味や関心を示さなくなります。
集中力も低下し、一度に多くの物事に対処するのが困難になります。

引用:統合失調症ナビ(ヤンセンファーマ株式会社)>感情表現が乏しくなったり、意欲が低下する陰性症状

これはあくまで陰性症状の一端ですが、意欲・気力の低下や関心が無くなる、といった症状が出ることが分かります。

陰性症状は、統合失調症の解説記事でも触れた通り「本来あるはずのものがない状態」になるわけですが、まさにその特徴を表していると言えます。

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うつ病の場合

一方でうつ病の場合はどうなのでしょうか。

うつ病では気分の落ち込みや意欲の低下、不安・イライラなどの精神的な症状がみられます。そのほかに、体のだるさや痛み、しびれなどの身体的な症状がみられる場合があります。

引用:こころの健康情報局 スマイルナビゲーター うつ病>2.うつ病の症状

精神症状・身体症状も含めうつ病は様々な症状を呈しますが、引用にもあるように「意欲の低下」も代表的な症状であることが分かります。

私はうつ病と診断されたことはないので実感として分かるものではないですが、大変苦しい状態であると想像できます。

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両者の違い

「統合失調症の陰性症状」と「うつ病」それぞれについて、意欲の低下や無関心という点に限ってごく簡単に触れましたが、改めて両者はどう違うのでしょうか?

ここまでの内容を見ても、いまいち明確な違いが分かりづらいと思います。

しかし、それぞれの患者から垣間見える様子はどうも異なるようです。

うつ病者の関心・興味・意欲の低下と統合失調症者の本症状の違いがよく問題になるが、両者の表情・態度・生活ぶりは明瞭に異なっている。うつ病者がその症状を苦痛に感じ、それを克服できない自分を責め、周囲に申しわけないと訴えるのに対し、統合失調症者はいわばこの精神的状況のなかに没入して、生活そのものが無関心・感情鈍麻(平板化)・無感動・無為とよばれる状態におちいっているという印象がもたれる。

引用:『精神医学ハンドブック』[第7版]山下格著(株式会社 日本評論社 2017年3月15日発行)

※引用一文目の「本症状」とは、統合失調症の陰性症状を指しています。

こちらを参照する限り、意欲の低下等に関して患者自身がどう感じているか、という点で両者に違いがあるようですね。

うつ病の場合は、そんな状態にある自分を責めてしまうところがある。

そして統合失調症(の陰性症状)の場合は、それをどうこうといった様子を見せず、生活が全体的に意欲や関心を失っている…といった感じでしょうか。

共に沈んだ印象を持たせる両者ですが、このような違いがあったのですね。

ただし一面的に見ることはできない

同じ意欲・気力の低下や無関心について、両疾患で以上のような相違点があることが分かりましたが、もちろん「この病気だとこの状態にしかならない」といったことはありません。

統合失調症の陰性症状では、丸っきり無関心なように見えても、その実自分の様々な症状や周囲の事を敏感に感じ取って不安・心配を抱えることは多々あるはずです。

うつ病でも、(統合失調症の陽性症状とは性質が異なるにしても)ある種の「妄想」と呼ぶべき症状が表れることもあるようです。

このように、それぞれが別の疾患で主に表れるような症状を呈することもあるわけですから、一面的に見ることはできないでしょう。

この多様な症状については上記の引用元である著書にもしっかりと記載されており、精神疾患の複雑性を物語っていると言えます。

あまり自分を病気だ病気だと思うのは(一般論的には)良くないかもしれませんが、「はっきりとこういう症状じゃないから自分はこの病気ではないのでは…?」などと考え込んで治療の継続に障りが出るような事態に繋がるのは、より避けなければなりません。

自分の症状・状態を包み隠さず主治医に伝えて、その上できちんと治療を続けていくのが大切であることは言うまでもないですよね。

というわけで、今回は少し前から個人的に気になっていた違いのお話でした。

それでは、今日はここまで。

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