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統合失調症~カミングアウトするか否か~

こんばんは、ゆーひーです。

さて、これまで書いてきた記事はほぼ全てが説明系の記事だったので、ちょっと毛色の違う内容を書いてみました。

で、その一発目のテーマがまたやたら重々しくなってしまいました…

「統合失調症であることを周りの人に打ち明けるかどうか」

統合失調症を含め、精神疾患をお持ちの方がその事実を周囲の人・親しい人に打ち明けるかどうかというのは、本当に繊細な問題ですよね…
この点に関しては、様々な意見があるでしょうし、悩んでいる当事者の方もたくさんいらっしゃると思います。

予め言っておきますと、「カミングアウトした方がいい!」とか「カミングアウトしてはダメだ!」などと、どちらかに結論付けるつもりはありません。

その人の症状の重さや人間関係など、人によって状況が千差万別だからです。

ただ、この記事は私の実例を中心とした内容になっているので、それを見て、「こんな例もあるんだな」と、当事者の方が「自分にとって」正しい選択をする参考材料の一つにでもなれば、大変嬉しく思います。

※統合失調症について、症状の程度や発症から現在までの経過など、病気自体に関する私の体験談は別個に記載していますので、参考までにそちらもご覧ください。

私ゆーひーの、統合失調症の症状や経過を含めた体験談を記載しています。完全に個人的な経験に基づいた内容ではありますが、発症から現在に至るまでの病状の経緯を包み隠さずお話ししておりますので、当事者の生の声の一つとしてお捉えいただければと思います。

なお、上で「周囲の人」と言いましたが、家族に関しては病気の性質等を考慮すると、家族が全く知らないというのは状況的に考えにくいので、ここでは除外します。

また、私の場合残念ながら恋人はおらず(泣)、現在は何処にも勤めていないため職場の同僚もいないので、主に友人関係に焦点を当てた内容になっていますが、ご了承ください。

私の場合について

「前置きはいいからさっさとアンタの事例を教えてよ!」という声が聞こえてきそうなので、まずはその点から。

正直に申し上げると、私は親しい友人等のほぼ全員にカミングアウトしています

高校時代からの友人若干名、大学時代からの友人数名、職業訓練で特に親しくなった同期若干名、といった感じです。

なお、私が通っていた就労移行支援事業所及び就労継続支援A型事業所の同僚たちに関しては、当然ですが、お互いが障害を持っている事は知っているので、ここでは言及しません。

では以下で、上にそれぞれ挙げた友人たちの反応や現在の関係等を交えて、お話ししていきたいと思います。

なんか納得したような表情になった高校時代の友人たち

家族等を除き、私が統合失調症であると最初に打ち明けたのは、高校時代から付き合いのある2~3人の友人です。

彼等とはかれこれ10年来の付き合いで、現在でも時折連絡を取ったり会ったりする仲なので、特に気心が知れている人たちです。

それでも、家族等以外に打ち明けるのは初めてだったので、最初は本当に怖かったです。

精神疾患があることを打ち明けた途端親しい人が離れて行った、という例をいくつも知っていましたから。

しかし、これからも付き合いが続いていく可能性が最も高いと言える友人たちなので、この先ずっと秘密にしたままというのも、もやもやした気持ちをずっと抱えることになると考え、思い切って打ち明けました。

すると反応は……残念ながら何と言われたか正確な言葉は思い出せないのですが、「あぁやっぱり…」とか「なんか納得」といったニュアンスの反応&表情だったのは覚えていますw

まぁその…私は高校時代から自他共に認める病んでいることが多い性格だったので、それをよく知る彼らからすれば、私が精神障害者になったことも大して違和感がなかったのでしょう(笑)
(もちろん入院等が必要なレベルではなく、表面上のコミュニケーションにはそこまで支障がない程度の症状だったせいもあると思いますが)

そんなわけで、勇気を出してカミングアウトしたのに大変拍子抜けする反応だったわけですが、実際「こんなに有り難い反応はない」と思いました。

彼らは、私が精神障害者になったことを、言わば私の「個性の延長上」程度にしか思っておらず、変に構えたりするような気持ちにはならなかったのです。

その証拠に、打ち明けてから5年程になりますが、今に至るまで私への接し方は全く変わっていません。
相変わらず言いたい事はズバズバ言ってきますし、もはや私が障害者だということを忘れているんじゃないかというくらいの遠慮の無さです(笑)

…でもそれでいいんです。

変に負い目を感じることなく付き合える相手が、僅かでもいてくれるという事実がある。
それだけで、心のありようは全く違ってきますから。

彼らの中には、失業中で次の道を模索している人や、働いていても職場環境の悪さに悩んでいる人もいて、(障害があろうとなかろうと)何らかの悩みや苦しみを抱えているのは自分だけではない、ということを私に忘れさせないでいてくれます。

これからも、楽しい時を共有するのはもちろん、自分の中の負の部分も遠慮なく見せ合えるような、そんな関係を続けていきたいと思っています。

優しく受け止めてくれた大学時代の友人たち

続いては、大学時代に出会った友人たちについてです。

今でも付き合いがあるのは、同じ学科や部活動に所属していた人たちが中心になります(部活は1年で辞めましたが笑)。

彼らとは卒業してからも、頻繁ではないですが時折連絡を取り合っています。
ただ、皆地元に帰ったり就職で遠くに移り住んだりしているので、会うのはそう気軽に、とはいかないですけどね(多くても年に1回くらい)。

病気の件については、約5年前にそれぞれの人と(主に電話で)連絡を取り合った際に打ち明けました。
初めてのカミングアウトの時ほどではありませんが、やはりそれなりには緊張しました。

そして反応は、皆ちゃんと話を聴いてくれて、(悪い意味で)際立った反応をする人はいませんでした。

それどころか、「○○(私の本名)なら、大丈夫!」と励ましてくれたり、「いつでも連絡してこいよ」といった言葉をかけてくれたりして、当時は治療を開始して間もない頃で精神的にもまだ弱っていた私は、本気で泣きそうになりました…

「大丈夫!」なんて言葉は、人によっては無責任な発言と受け取る場合もあるかもしれませんが、自分が大事に思っている人からかけられる「大丈夫」という一言には、とても大きな力があると感じます。
自分で何度「大丈夫!大丈夫!」と自分に言い聞かせるよりも、そういった人からたった一言でも「大丈夫」と言われるだけで、すごく楽になるように思うのです。

もう彼らに関しては、ただただ感謝するのみです。

一緒にいてこれといって何か与えられるわけでもなく、何か気の利いたことを言える面白い奴でもなく、おまけに精神系の病気まで抱えてしまった。
そんな私に、これまでと変わらず当たり前のように連絡をくれたり、時には遊び等に誘ってくれたりする彼らには、感謝してもしきれません。

これからも、たとえどんなに久しぶりに接したとしても一瞬で学生時代に戻れるような、そんな関係を彼らと続けていきたいと、切に思うばかりです。

冷静に話を聴いてくれた職業訓練時代の同期たち

最後は、職業訓練生時代の同期たち数名についてです。

職業訓練において私が在籍していたクラスは私を含め18名でしたが、訓練が終わっても付き合いが続いているのは3人です。

彼らには、統合失調症であることが分かった後最初に会った際に、病気のことを打ち明けました。

で、反応は…至って冷静でした(笑)
別に驚いてほしいなんて思っていませんでしたが、やはり拍子抜け感は否めませんでした(あれ?なんか既視感が…)。

とは言え、職業訓練生の同期たちは大学までの学校と違って年齢層もバラバラで、ほとんどの方が私(当時22歳)よりも年上で、例の3人も私より1~2回り程年上でした。

つまり、紛れもなく「大人」だったので、殊更に落ち着いていたのかもしれません。

いずれにせよ、嬉しかったのは(なんか繰り返し同じような事を言ってしまいますが)、彼らからは、それ以降も(大体年に1~2回ほど)集まろうよ、とお誘いが貰えることです。
お誘いと言っても、繁華街で集まって食事したり、カフェでゆっくりしたりするだけですが、そういう何でもないまったりとした時間がどこか心地良く、仄かな幸せを感じたりするものです。

これは前述の友人たちにも言えることですが、仕事関係で関わる人のような利害関係が全くなく、「各々の目的を持って共に学んだ間柄」だからこそ、そういう距離感でそういう時間を過ごせるものだと思います。
加えて、彼らは大人である分私よりも多くの経験をしているので、相談相手としても心強く感じています。

ただ彼らに関しては、あちらから誘ってもらうことがほとんどだったため、これからは私の方からも(できれば何か企画して)誘ったりしていきたいものです。

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そう、私はとてつもなく「幸せ」だったんです

ここまでお読みいただいた方はもれなくお気づきでしょうが、私は周囲の人間関係にはものすごく恵まれているようです。

その意味では、とてつもなく幸せと言う他ありません。

あまりに恵まれ過ぎていて、こうして改めて考える機会でもない限りはその事に気が付かなかったほどに。

精神障害であることを打ち明けたら親しい人が離れて行った、という経験をお持ちの方を何人か知っています。
そういう方もいらっしゃる中、何故私はそのような事態に(現時点では)一度も見舞われていないのか。

私の症状がそこまで重くなく治療もちゃんと行っているため、接している限りでは精神障害があるように見えない。
とか
昨今では精神障害を持つ人がより増えているため、全体的に(人々の)精神障害に対する抵抗が薄れてきた(身内に精神障害のある方がいる人なら尚更)。
とか
理由はいくつか考えられますが、何よりも、
上で紹介した人たちが、(親しい人が精神疾患であると分かった程度で突き放したりしないくらい)人間的に素敵で器が大きかった。

というのが大きいと、個人的には思います。

もちろん、各人の心の内は分からないので、もしかしたら私が意識していないところで嫌な思いをさせてしまったこともあるかもしれません。

ですが仮にそうだとしても、彼らが今も私との繋がりを維持してくれているという事実が、私の弱った心から「感謝」と「幸せ」を感じる余地を奪わないでいてくれます。

少し前まで、この病気になって良かった事なんて一つもないと思っていました、と言うよりは、そんな事を考えすらしませんでした。

ですが、唯一の良かった事を挙げるとしたら、「私の周りにいるのは、友人が精神障害者になったくらいでは離れて行かないような人たちである」ということが分かったことです。

そんな人たちと出会えたのは縁の成せる業ですが、そんな素敵な縁に恵まれてラッキーだった、で終わらせるのではなく、彼らが私の傍にいてくれる限りその縁を、そして彼らを大切にし続けることが、彼らに応えるための私にできる最も大事なことだと思っています。

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改めて、カミングアウトするか否か

以上の内容からもお分かりの通り、現在のところ私は障害をカミングアウトして嫌な思いをした経験がありません。

打ち明けてよかった場合、打ち明けなければよかった場合、この両方を経験していれば、まだ少しは参考になる話ができたのかもしれませんが、上記の内容が事実である以上それに従って書く他ありません。

そして、肝心のカミングアウトするか否かについてです。

まずは一つの提案として、カミングアウトしようとしている親しい相手とありのままの自分を知ってもらった上で付き合っていきたい、と強く思うなら、打ち明けるのもありだと私は考えます。

特に、そういう一方ならぬ事情を秘密にしたまま抱えているというのは、もやもやした気持ちになるでしょうし、その事自体が自身の精神状態に悪影響を及ぼすこともあるかもしれません。
そのような場合は思い切って言ってしまうのも、選択肢の一つに入る余地は十分にあります。

ただし、「ありのままの自分を受け入れてほしい」なんていうのは、言い方はきついですが、ある意味エゴであり、わがままだと捉えることもできます。

ありのままを打ち明けた結果もし相手が離れて行ったのなら、それもまた相手にとってのありのままの考えに基づいた反応ですから、責めることなどできません。

それで拒絶して離れて行くような相手はその程度の人間だったのだと割り切り、あとはその相手との繋がりが消滅していくだけでしょう。

…とは言ってみたものの、前述のように私はそのパターンを経験していないからこそ、そんな事が易々と言えるのかもしれません。

実際は、心から信頼していた相手からそんな反応をされたら、多かれ少なかれショックを受け、悲しみに打ちひしがれる方もいらっしゃることでしょう。

私も、上で紹介した友人たちのいずれかに拒絶されたら、時間がある程度経てば「仕方ないよね…」と諦めがつくかもしれませんが、そういった反応をされた瞬間は、全く動揺せずに平気でいられる自信はありません。

さらに、直接打ち明けた相手は大丈夫でも、その人が共通の友人や知人に思わず(精神障害があるという)打ち明けた内容を話してしまった場合、それが周りの多くの人に広まり、その中に好ましくない反応を示す人がいる例も考えられます。

特に統合失調症の場合は、症状が重い人がどのような状態になるのか知っている人であれば、その人が抱く抵抗感は決して少なくないはずです。

したがって、(自分を取り巻く状況を考慮した上で)カミングアウトしようとしている親しい相手を含めた人間関係に何らかの悪影響が出ることを少しでも危惧するなら、打ち合けるのは控えた方が良いでしょう。
もちろん、現時点では状況やタイミングが悪いだけの場合もあるため、自分にとって大丈夫だと思える時が来たら話す、と考えている方もいらっしゃるでしょうけどね。

いずれにしても、大事なのは自分の「正直な心の声」に従うことです。

何か行動を起こそうとする際は、どうしても理屈で「こうこうだから、こうした(しない)方が良い」と考えてしまいますが、そうやって導き出した答えに従って取った行動が、自分の正直な想いと一致するとは限りません。

カミングアウトするにせよしないにせよ、こうした方がいいと(理屈で考える以前に)強く感じるなら、それに従った選択をすることで、少なくとも後悔することは避けられるのではないでしょうか。

というわけで、ダラダラと綴ってしまいましたが、カミングアウトに関して現時点で私が言えるのはこれだけです。

実際のところは「人による」としか言いようがないですが、そんなことを言っちゃうと大抵の物事がそうなってしまうので、非常にセンシティブなテーマではありますが挑んでみた次第です。

当事者の方々が、本当にご自分にとって納得できる選択ができることを、心より願っております。

それでは、今日はここまで。

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