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アレルギー性鼻炎!~手術療法について~

鼻の手術 手術室照明 イメージ

こんばんは、ゆーひーです。

先月から書いてきた鼻炎関連シリーズも大詰めの今回、散々予告してきたアレルギー性鼻炎等に対する手術についてお話しします。

当初は手術の解説→私の体験談という流れで書こうと思っていたのですが、案の定解説だけで結構な文量になったので、今回はそこまでに留めさせてもらっています。

少しでも、鼻炎に対する鼻の手術をお考えの方のお役に立てれば幸いです。


※アレルギー性鼻炎そのものについての記事もよろしければご覧ください。

アレルギー性鼻炎の概要・予防法・治療法などについて、20年以上アレルギー性鼻炎に悩まされてきた私ゆーひーが解説しております。アレルギー性鼻炎の仕組みや種類、各種類に応じた予防法、そして耳鼻咽喉科に掛かるに当たっての治療法などひと通りの事は記載しております。

※今回話題にしている手術の体験談も別個にまとめております。

私ゆーひーの、アレルギー性鼻炎その他に対する手術の体験談をまとめています。手術を知ったきっかけ&手術を決意するまで→手術を申し込むまで→手術前日まで→当日と入院中について→手術後3ヶ月まで→現在、といった流れで記載しております。鼻の手術をお考えの方は、一体験者の実例としてご覧ください。※少々長いです

どのような手術を受けたのか

耳鼻科医や経験のある方はともかく、鼻炎に対しての手術って具体的にどういうものなの?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

まずは、手術自体の内容について説明しないと始まりませんよね。

私が受けたのは、大きく分けて3つの手術になります。

3つと言っても3回受けたとかではなく、1度の手術で3種類の手術を同時に受けたという意味です。

以下でそれぞれについて記載しています。
(※順番には特に意味はありません)

①下鼻甲介切除術

いきなり専門用語ですね(笑)

これは名前の通り、「下鼻甲介(かびこうかい)」と呼ばれる部位にメスを入れる手術です。

下鼻甲介とは鼻の中にある突起部分の一つなのですが、(鼻の中で)外側の方にある部位であるため、吸い込んだ空気が最初にぶつかるところです。

そのため吸い込んでしまった抗原の影響を受けやすく、アレルギー反応による粘膜の腫れが顕著に見られます。

重度のアレルギー性鼻炎や(以前の記事でも触れた)肥厚性鼻炎になっている方の場合は、この部分が大きく腫れているため、鼻呼吸に大きな支障が出るような深刻な鼻づまりが起こっているはずです。

そこで、その腫れてしまった粘膜を切除するのが下鼻甲介切除術です。

その下鼻甲介の中にある骨(=下鼻甲介骨)を切除する手術もあります。

この手術は特に、粘膜下下鼻甲介骨切除術と呼ばれています。

こういった手術を行うことにより、下鼻甲介の容積を小さくする(=鼻腔内の空間を広くする)ため、鼻づまりの改善が期待できます。

…「粘膜を切る!?」「その中の骨も取り除く!!?」などと、(この手術を知ったばかりの頃の私のように)慄く方もいらっしゃるかもしれませんが、鼻に何らかの著しい悪影響などはありませんのでご安心ください(^_^;)

もちろん切除手術ですし(血管が多い部分でもあるので)、しばらくの間出血するという点でのダメージは当然ながらありますが、(傷の治癒後は)鼻の機能自体に問題は生じません。

体験者として申し上げますが、鼻の形や高さが変わったり嗅覚に影響が出たりなどということはまずなかったので、その点は心配する必要はないでしょう(個人的に嗅覚に関しては、鼻の通りが劇的に良くなったことでむしろ向上したような気さえします笑)。

実際のところ、肥厚性鼻炎のようなレベルの状態を大きく改善するには、現状有効な治療法と言えるはずです。

手術と言うことで多少尻込みしてしまうこともあるでしょうが、酷い鼻づまりでお悩みの方は、検討する価値は大いにあるのではないでしょうか。

②後鼻神経切断術

続いてはこちら、後鼻神経切断術です。

後鼻神経(こうびしんけい)とは、簡単に言うと鼻水の分泌やくしゃみに大きく関与している神経です。

アレルギー性鼻炎の場合はこの神経が過敏になってしまっているため、少しの刺激でも多く鼻水が出たり、過剰にくしゃみが起こったりします。

そこで、じゃあその敏感になった神経を切断してしまおう!というわけです。

…「神経を切ったりして大丈夫なの!!?」と不安を覚える方もいらっしゃると思いますが、現在のこの手術では過敏になった神経をほぼピンポイントで切断できるようなので、他の器官に影響が出ることはないでしょう。

以前までは今ほど技術が進んでいなかったため、涙に関係する神経まで切らざるを得なかったようですが、現在はそんな事はありませんのでその点は大丈夫です。

ただ、Wikipedia先生には少しだけ気になる記述もあったんですよね…

一般的には、安全性の高い手術である。ただし、この術式含め鼻炎の手術治療は2重盲検試験が行えないため,国際的には有用性が認められていないのが現状である。Cochrane library のレビューでも,充分なエビデンスがなく評価不能と結論付けられている。また術後に鼻粘膜の機能が障害され後鼻漏や鼻の乾燥症状が持続するいわゆる“ empty nose” が生じることがあるため,適応を充分評価してからの施行が望まれる。特に後鼻神経切断術で一度切った神経は元に戻らない事もあり、合併症や後遺症が起こっても治療が行えない事が現状である。

引用:「後鼻神経切断術」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。2017年6月8日 (木) 02:55 UTC
URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/後鼻神経切断術

…この記述だけ見ると少し怖くはなりますね(^_^;)

「国際的には有用性が認められていない」とか言われると、えっ!?(@_@;)ってなりますよね…

ですが、同じ(Wikipediaの)記事内に「根治性が高い」旨の記述もしっかりありますし、上の引用に書かれている「empty nose」とやらも、私には生じていません。

この手術の例に限らず、どんな治療(特に手術等の大掛かりな治療)にも完全にリスクがないものなどそうそうないので、あまり気にし過ぎていては思い切った治療などできません。

私も手術する前は正直少し怖かったですが、それでもあの重度アレルギー性鼻炎のほぼ常時鼻が不快な状態から少しでも解放されるなら、とリスク諸々を踏まえても受けるだけの価値を感じたので手術を受けました。

実感としての効果については体験談の方で詳しく書いていますが、手術から6年以上経った現在でも手術前と比べて鼻炎の症状が軽減された状態を維持しており、鼻炎に関して悩むことは少なくなりました。

この手術に関してマイナスな点も取り上げてしまいましたが、上記のようなリスクがあると知っている以上は無視するわけにもいかなかったので、あえて記載させてもらいました。

実際のところ、深刻な合併症や後遺症が頻発するようなことはないでしょうから(あったら各メディア等でとっくに問題になっているはずです)、過剰に心配する必要はないと思いますが、もしこの手術をお考えの場合は念のためその病院の実績や評判を確認したり、医師としっかり相談した上で決定されることをお勧めします。

③鼻中隔矯正術

3つ目はこちら、鼻中隔矯正術です。

これは、鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)という症状を治療する手術になります。

「鼻中隔」というのは、左右の鼻の穴を隔てているしきりを指します。

鼻中隔湾曲症は、文字通りその鼻中隔が曲がってしまっている状態です。

実は成人のほとんどの人(9割くらい)に鼻中隔の湾曲があるのですが、日常生活に支障がなければ治療の必要はありません。

ただ、湾曲の程度が大きくて鼻づまりなどの症状が出ている方は治療を受けることが推奨されます。

特に鼻づまりに関しては、左右の鼻の穴のどちらかが交互につまってしまうような場合は鼻中隔湾曲症の疑いが強いです。

さらに、アレルギー性鼻炎をお持ちの方の場合は症状が余計に悪化しますし、「副鼻腔炎」などを併発する恐れもあります。

鼻中隔湾曲症そのものを治すには事実上手術しか方法がないので、医師から(鼻中隔湾曲症である旨を)指摘されたら、真剣に検討されることをお勧めします。

手術内容は、鼻中隔の曲がっている部分を切除して真っすぐに整えるだけなので、そんなに長時間を要するものではありません。

ただ…またリスクの話で申し訳ないのですが、非常に稀ではあるものの、この手術によって起きてしまう可能性がある症状もあります。

よく言われているのが、鼻中隔に穴が空いてしまうという「鼻中隔穿孔(びちゅうかくせんこう)」や、鼻が凹んでしまうという「鞍鼻(あんび)」などです。

とは言え、鼻中隔穿孔による鼻の機能への影響はほとんどないようですし、鞍鼻になってもそれに対する治療は可能なので、万が一これらの症状が発現してもそれほど心配はないでしょう。

確かな技能と信頼・実績のある医師ならば、そのような事態になることはまずない(あっても極めて稀)ので、こちらの手術に関しても過剰な心配は無用です。

もちろん、私も上記のような症状は一切出ていません。

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手術を受ける上での諸事項について

ひとまず以上が、私の受けた各手術の概要になります。

次に手術における諸事項についてです。

ここで言う諸事項とは、どのように施術するのか・麻酔はどうするのか・日帰りなのか入院なのか・費用はどのくらいなのか…といった点です。

各医療機関や当人の症状・状況によって異なる部分が多いため一概には言えませんが、私が把握している範囲で記載しております。

どのように施術するのか

「どのように」というのはまぁ…「どんな風に切るのか」ということですね(^_^;)

手術なので当然(鼻の中を)切ることになるわけですが、幸いなことに、上記の全手術は全て鼻の穴を通してのみ行うので、外から見える傷跡などは一切残りません!

鼻の手術に関して、一昔前までは現在ほど技術が進歩していなかったため、歯茎を切開するなどして(!)行っていたようですが、現在はそのような方法がとられることはありません(まだあったら驚きです…)。

何故なら、現在は内視鏡などの医療器具やそれを用いた技術が進歩しているため、余計な傷を付けることなく上記の手術が行えるからです。

私がそれらの手術を受けた6年前ですらそうだったので、現在は細かい部分でより改善されているかもしれません。

というわけで、(外から見える)傷跡などについては全くの心配ご無用です(^o^)

麻酔について

次に麻酔についてですが、局所麻酔と全身麻酔のどちらの場合もあります。

この点については各医療機関によって様々なのですが、どちらでも対応している所もあれば、全身麻酔に統一している所もあります。

あとは(どちらも行っている医療機関に関しては)、手術を受ける人の症状で医師が選んだり、場合によっては当人の判断で選ぶことになるでしょうね。

一応、局所麻酔と全身麻酔のメリット・デメリットをそれぞれ挙げるなら、

局所麻酔

メリット

  • (麻酔による)身体への負担が最小限で済む
  • 全身麻酔より安価で手軽

デメリット

  • 意識があるため、痛みはなくても不快感を覚える場合がある
  • 麻酔の効果に個人差が出やすい

全身麻酔

メリット

  • 意識がないため(術中の)痛みも記憶もなく、目が覚めると手術が終わっている
  • 患者が動かないので、施術者側もスムーズに手術が行える

デメリット

  • 極めて稀ではあるものの、麻酔による副作用や合併症のリスクがある
  • ほぼ入院を要されるため、一定期間(医療機関にもよるが、2~3日から1週間程度)仕事などを休む必要がある
  • 局所麻酔に比べて費用が高い

…といった感じですかね。

ご覧のように一長一短ですので、(どちらでも可能な医療機関・症状の場合は)医師とも相談の上で選ぶようにされてください。

ちなみに、私が手術を受けた病院は全身麻酔に統一されていたので全身麻酔にての施術でした。

いずれにせよ、麻酔については事前にしっかり説明があるでしょうし、麻酔科医もいらっしゃるはずなのであまり神経質にならなくても大丈夫です。

日帰りか入院か

これも、各医療機関によってバラつきがあります。

何度かテレビで「日帰りで鼻の手術ができる!」といった医療機関の特集を観たことがありますが、私は日帰りの手術を経験していないので詳しい事は分かりません。

個人的な印象としては、手術は必要だけれどもそこまで大掛かりに切るほどでもなくかつ局所麻酔でも可能な患者の場合は、日帰りが適しているのではないかと感じます。

また、仕事に極力穴を空けるわけにはいかない等の事情がある方の場合は、日帰り手術の方がニーズが高そうですよね。

ただ、どちらかと言うと2~3日から1週間程度の入院が必須の病院の方が多い印象は受けます。

いくら鼻の中だけとはいえ手術には違いないですから、安全面などを考えると医療機関・患者双方にとっても、入院した方が安心だとは思います。

…と言うか、(詳細は体験談で述べていますが)術後あれだけの出血・痛み・発熱等があるのに、個人的には日帰りなんて考えられないです(笑)

術後の経過には個人差があります。

まぁ各人の状況によるので何とも言えませんが、入院した方が色んな意味で安心感はあるように思われます。

費用はどのくらい掛かるのか

費用についても気になるところですよね。

手術ですし、入院などした場合は結構な金額になるのでは?と手術前の私も思っていました。

しかし、幸いなことに上記の手術は基本的に健康保険適用(室料等は除く)なので、多くても三割負担になりますし、高額療養費制度を利用すれば、各人の所得にもよりますがある程度自己負担額を抑えることができます。

参考までに、同制度を利用した私の場合自己負担はおよそ9万円でした。

加えて、各保険会社の医療保険に加入している方の場合は手術給付金が支払われることもありますので、実質的な自己負担はさらに軽減できます。

なお手術当時の私は学生でしたので、保険関連の手続き自体は親に行ってもらいました。
そのため手続きの詳細については分からない部分も多いです。
ご検討の際は、ご自身で然るべきところにお問い合わせください。

ただもちろん、医療機関によって違ってくる点もあるでしょうから、手術を考えている医療機関の情報をしっかりと確認しておきましょう。

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最後に…

以上、私の経験した鼻炎その他の症状に対する手術のまとめでした。

ご覧のように3つの手術について触れましたが、私の場合はそれらを全て行う必要があるレベルの状態だったという話であり、手術が必要な方の皆が皆同様ではありません。

鼻中隔湾曲症だけの手術しか必要ないパターンなどもあるでしょうからね。

ただ、(私のように)本記事で触れた症状の複数を併発している例も多々あるでしょうから、一度の手術でそれらを一気に治療できるのは非常に有り難いことです。

大掛かりな治療や病院そのものが嫌いな方もおられるかもしれませんが、本当に深刻な鼻の諸症状にお悩みの方は、有力な選択肢の一つとして心に留めておかれると良いでしょう。

少しでも参考にしていただけたのなら幸いです(^^)

それでは、今日はここまで。

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